相羽です。

 『FGO』で、毎年恒例の夏の水着イベントが始まっております。

 始まる前から水着に備えてQPを稼いだりしておりました。

 水着……この情熱がどこからくるのか自分でも分からない……。

 TYPE-MOONのスマートフォン用ソーシャルゲーム、FGOこと『Fate/Grand Order』の感想・プレイ日記などです。公式サイトはこちら。↓


『Fate/Grand Order』(公式サイト)


 今回はイベントシナリオ序盤の感想と、考えてみたシナリオのシンボル(象徴)に関する予想と考察です。

 期間限定イベント「サーヴァント・サマーキャンプ! 〜カルデア・スリラーナイト〜」のシナリオ、18日(火)10時解放の第三節(昼)までのネタバレが含まれますので注意です〜。
(以下、ネタバレあり/)

 今回の夏イベントのシナリオにおける、巴御前さんの役割は「終わりの象徴」だと予想します。

 まず、八百比丘尼(やおびくに)が題材の一つとなっていることから、シナリオの主題として「不死性」や「永続性」があるのであろうと思われます。

 その上で、今回のイベントの配布サーヴァントが虞美人さん(槍)なのは、まず間違いなく「不死性」ネタが色濃く絡むサーヴァントであるからと思われます。

 そして、キャラクターレベル、サーヴァントレベルでの「不死性」・「永続性」ネタが、国レベル、世界レベルへと写像されていくものだと予想されます。

 これまでの『FGO』ですと、「ローマ帝国」なんかが、国レベルでの「永続性」ネタで象徴的に扱われていたりしたのは、ここまでプレイしてきたプレイヤーの方なら咀嚼されているところかと思います。

 「永続性」を題材として取り上げつつ、しかし人間にしろ国にしろ世界にしろ、「終わりは来る」(ローマ帝国にしろ、各特異点世界にしろ、異聞帯にしろ「終わりは来る」描き方に物語上大事な意味を持たせている)、逆説的に終わりが来るからこそ、一回一回の選択を行いながら生きている現在は尊く楽しい……というのが、『FGO』のテーマの一つだと思いますが。

 今回の夏イベントで、「永続性」ネタとして遠景に描かれているのは、ずばり日本の「平安時代(平安王朝)」だと予想してみます。

 「ローマ帝国」ほどまで行きませんが、日本では江戸時代を除けば最長の時代・王朝です。

 今回のイベント、日本が舞台だから和系のサーヴァントが多いというのを差し引いても、平安時代のサーヴァントが明らかに多いです。

 平安時代の王朝文学の象徴のような紫式部さんを筆頭に、俵藤太さんなんかは、最近そこまでシナリオに絡んでこなかった印象なのに、今回登場しているのは、平安時代ネタのシナリオゆえではないかと思ったりです。

 つまり、「永続性」を象徴しているもの(の「国」レベルの話)に、今回は(直接的に描くのか遠景的に漂うような感じにするのかはまだ分かりませんが「平安時代(平安王朝)」がある。

 加えて、今回の水着紫式部さんの宝具の大蜘蛛しかり、俵藤太の大ムカデ退治の伝説しかり、「平安時代(平安王朝)」に空想的、虚構的、怪異的……といったようなシンボル(象徴)的な意味を持たせてもいるようです。

 そんな、虚構的な時間は、「やがて終わる」ということ。楽しい(捉えようによっては「空想的」「虚構的」な時間と捉えられそうな)夏休みが終わって、やがて「現実」がまたやってくるように。

 「平安時代(平安王朝)」は、王朝期、摂関政治の時期、院政の時期とゆるやかに大まかには3度体制を変えながら400年近く続きますが、日本史の教科書的な捉え方をするなら、「終わり」がきて、次に武士の時代がくる……という流れです。(平安時代の次は武家政権の鎌倉幕府中心の鎌倉時代。)

 そして、「平安時代(平安王朝)」の「終わり」の頃の時期の大きな出来事として多くの人が思い出すのが源平合戦でしょうから、その当事者の巴御前さんが、今回は「終わりの象徴」という役割を担うと予想するところなのでした。

 空想・「虚構」・怪異的なシンボルとして描かれている平安時代が、武士(武力)という「現実」的な力に取って変わられていって「終わり」となると解釈すると、上述の夏休みから「現実」へ……の連想とも重なりそうで、中々面白い捉え方になるのではと思ったりするのでした。

(/ネタバレここまで)

 今年の水着サーヴァントとしては、水着ブリュンヒルデさんがきました!


200818fgo1
(画像は『Fate/Grand Order』より引用)


 能登麻美子さんボイスのサーヴァントを集めている身からすると、これは大当たりです。

 これで、まだ持ってない能登麻美子さんボイスサーヴァントはセイバーのアルテラさんだけとなりました(たぶん)。

 北欧神話もラグナロクとかある辺り、今回の記事中で書いた「終わり」ネタと絡められそうな気がするので、イベントシナリオの続きも楽しみなのでした。

・人魚の肉というと、我々の世代だとこの漫画ですよね……↓



・最新のインタビュー記事↓

週刊ファミ通 2020年8月13日号【アクセスコード付き】 [雑誌]
週刊ファミ通編集部
KADOKAWA Game Linkage
2020-07-30


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FGO感想・プレイ日記5〜第一特異点 A.D.1431―邪竜百年戦争オルレアンラストまで(ネタバレ注意)
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