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 相羽です。

 『仮面ライダーセイバー(公式サイト@テレビ朝日)』、第1章「はじめに、炎の剣士あり。」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 主人公の神山飛羽真(かみやま・とうま)が、「約束」というものを重んじているのが繰り返し描写されます。

 「約束」に貴賎なし。

 というのが、強調されているのですね。

 小説の原稿の締切といった、一般的な感覚だと重要度が高そうな「約束」も、編集の須藤芽依(すどう・めい)さんが明日友だちと遊びに行くとしてるとする、何気ない「約束」も、どっちも大事だとしている。

 これは、ささやかなことも大事だってことで、大規模なファンタジー設定を見せつつも、今、ここにある何気ない「日常」での出来事も大事だって言ってる気がします。

 たとえばファンタジー的に壮大な文脈でなされた「約束」も、日常のささやかな「約束」も、両方大事。

 リアルの世相的に、一昔前に言われた「Lv.1飛空艇症候群」って、悪化してるような気配もあるじゃないですか(笑)

 ネット・SNSとかの、ブースト的性質とかも関係あるのか、いきなり気持ちだけLv.50くらいの飛空艇的ファンタジー領域に飛んじゃって、目の前のLv.1〜Lv.5くらいの「あたり前」を大事に生きていくことを忘れがちというか。

 今回もアルターブックで現れる異世界も、けっこう魅力的な世界なのですが、やはりその異世界は「この世界」の「あたり前の日常」である、街の少年の誕生日を壊してしまう性質のものとして描かれているのですね。

 壮大なファンタジー(虚構)もイイだろう、でも第一段階として「日常」を大事にしている、という「あたり前」の姿勢に重きを置いている印象を受けます。

 色々と物語全体のエッセンスが凝縮されているのが常の第1話ですから。

 主人公の仮面ライダーセイバー・神山飛羽真は、ファンタジーによって「両親と子供が過ごす当たり前の誕生日」という「日常」が分断されるのをヨシとせず、最初に剣を抜いた、剣をふるった……というのは後々、物語的に意味を持ってきそうな予感がしております。



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