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 相羽です。

 『仮面ライダーセイバー(公式サイト@テレビ朝日)』、第3章「父であり、剣士。」の感想です。

 ネタバレ注意です。
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 前回第2話の感想(こちら)で、


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 ざっくりと、西洋の物語の系譜(一番は、聖剣を抜くとかは明らかに『アーサー王物語』を意識してると思います)を前提としたような世界観。そして、西洋の物語の土台にはたいてい関連があるキリスト教方面の世界観も踏まえている作品という印象です。

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 ……と書いたのですが。

 今回、仮面ライダーバスター関係で「玄武」と、東洋の神話・伝説も関係してきたので、西洋とか東洋とか関係なく、モチーフとして関わってくる物語・神話・伝説は古今東西色々なもの……となりそうです。

 ……という話から関連して思い浮かべられるのは、「物語の組み合わせ」が一つはキーの作品なのかもなと。

 つまり、この『仮面ライダーセイバー』という作品自体が、西洋の『アーサー王物語』とか東洋の『四神』とか、色々「組み合わさって」成立してるよ!(というか、おそらく仮面ライダーバスター・尾上亮(おがみ・りょう)関係は『子連れ狼』も意識している気がします。)

 という話と、

 仮面ライダー変身時に、色々な物語を「組み合わせ」て戦う(基本フォーム(『アーサー王物語』?)+『ジャックと豆の木』(「ジャッ君と土豆の木」)とか)……というギミックが、象徴的に連動している表現なのかなと。

 感覚的には、「物語の組み合わせ」は作中で是の要素という感じがします。

 『ピーターパン』(ピーターファンタジア)のワンダーライドブックをセイバーとブレイズでやり取りするあたりは、とても「自由」な感じがしたので。

 石ノ森章太郎先生(おそらく)の定義によれば、「自由」を守るのが仮面ライダーなので、個人的には「自由」感がある方が基本的には作中で是ととらえていたりします。


参考:仮面ライダーウィザード/感想/第52話(最終回)「終わらない物語」(ネタバレ注意)


 人それぞれに、相性に合う物語がある(『ピーターパン』(ピーターファンタジア)は飛羽真よりも倫太郎に相性がイイ)というのも、「自由」な感じ。

 となると、しばらくは、一つの巨大な物語で世界を覆う(敵さん的には、アルターブック的な物語を大きくして覆い返そうとしているのか?)……のに対しての、「物語」は色々あってイイし、人それぞれの相性に応じて組み合わせたりしてイイという「自由」感……みたいなテーマ的な対照軸になるのかなと。

 主人公の神山飛羽真の「物語の結末は俺が決める」の決め台詞は、一つの大きな物語の波及力に自分が飲み込まれてしまうこと(自分の「物語」の結末も決められてしまうこと)への、抵抗の意志を示す……みたいな意味合いもある決め台詞なのかなと思います。

 ギミックと物語(作品テーマ)が色濃く連動しているのは、僕の感覚では『仮面ライダーディケイド』(カメラや写真=それぞれの「世界」)あたりから顕著で(『仮面ライダーW(ダブル)』とか『仮面ライダーOOO(オーズ)』になってくると、本当メモリ(=記憶の象徴)、メダル(=お金=欲望の象徴)とかが物語のコアに関わってくる)、その流れで行くと、仮面ライダーセイバーの上位フォームは、「沢山の物語の共存体」みたいなフォームだったりするのかなと、今から軽く予想してみたりです。

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→前回:『仮面ライダーセイバー』第2章「水の剣士、青いライオンとともに。」の感想(ネタバレ注意)へ
→次回:『仮面ライダーセイバー』第4章「本を開いた、それゆえに。」の感想(ネタバレ注意)へ
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