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 相羽です。

 『FGO』は現在、期間限定イベント「復刻:セイバーウォーズ2 〜始まりの宇宙へ〜 ライト版」が開催中です。

 スペース大冒険なノリで、世界と人間精神の起源(マザー)にも迫れちゃう、「お得感」とかだけでは語りきれないイベントです。

 TYPE-MOONのスマートフォン用ソーシャルゲーム、FGOこと『Fate/Grand Order』の感想・プレイ日記などです。公式サイトはこちら。↓


『Fate/Grand Order』(公式サイト)


 そして、

 スペース・イシュタルさんきたー。




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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)


 あばばばばばばばば。

 そんな感じで一昨日から、スペース・イシュタルさん激推し。

 聖杯が足りない。

(この前伊吹童子さんにたくさん捧げてしまったw)

 今回はここ最近の、マイ・『FGO』雑感です。
 ◇◇◇

 なんで、スペース・イシュタルさんを激推ししてるかということなんですけど。

 これ、Sイシュタルさんって、「本地垂迹(ほんちすいじゃく)」説的なのかなって思ったのですよ。

 若干ネタバレになりますが、というかSイシュタルさんの「プロフィール」欄に書いてあるくらいの情報ですが。

 Sイシュタルさんの設定。各再臨段階ごとに別個体でもあるし、でも大元は一つの存在である……みたいな感じなのですね。

 プロフィールには「原始の女神」なんて言葉も出てきますけど。

 こういう設定、好きなのです。

 『FGO』だと他に、ラーマがヴィシュヌ神のアヴァターラですね。大元のヴィシュヌ神からの派生的な化身(アヴァターラ)として、ラーマがいて、(『FGO』ではまだ出てきてないけど)クリシュナがいて、あと、お釈迦様(ブッダ)もヴィシュヌ神のアヴァターラであると捉えるむきもあります。

 設定というか、もうちょっとリアル歴史学というか宗教学というかに目を向けてみると、こういった話はいわゆる「本地垂迹説」を思い出したりもします。


「本地垂迹(ほんちすいじゃく)説」とは:ざっくりとは、大元の無始無終の絶対的なホトケを「本地」とし、「本地」は人間を救うためにほうぼうに具体的なカタチ――「垂迹」で現れる。たとえば「本地」が日本に「垂迹」するとカミとなる……みたいな話。


 「本地」と「垂迹」の関係は、「法身(ほっしん)」と「応身(おうじん)」などとも呼ばれ、お釈迦様(ブッダ)も理念的・絶対的なホトケ(本地)から歴史的・現実的にこの世に現れた垂迹である……と捉えられたりもします。(注:ただ、仏教、インド神話方面の話と、日本(版)の話とは微妙に異なり、諸説あります。)

 この、元は大元の存在だけど、(ある意味)仮構的に個別に現世に顕現している……といった話、神話とかだとわりと定番なのですが。

 『FGO』の今回の「セイバーウォーズ2 〜始まりの宇宙へ〜」では、そういった話と、世界、というか宇宙全体が、「大元となるマザーユニバースから生まれて個別宇宙に派生している」という話とが、連想として重ねて描かれているのかと思うのですね。


 大元(ヴィシュヌ神など)―個別のアヴァターラ(ラーマなど)
 |
 「原始の女神」ースペース・イシュタルさんの各再臨段階
 |
 マザーユニバース―個別宇宙



 という連想関係ですね。何かしら「世界」の実相が見えかけてくるような気分になります(笑)

 わりと、現代の宇宙物理学でも、まずマザーユニバースがあって、そこから個別宇宙が派生している的な捉え方は、あったりなのですよ。

 そして、それを言い出すと『FGO』の(というかTYPE-MOONワールドの)「座」の概念とかもね。

 あんまりそこに踏み込んでいいのか感もあるのでまだそんなに書かないですけど、リアルに神話学なり宗教学なりにも目を向けていると、あの辺りの話を創作として昇華してるのかな……と思う部分はあります。

 こういった、大元の人間精神などを想定して遡っていく、「精神の考古学」的なこと、僕はかなり興味があるのですが。

 『FGO』はふつうの現代消費文明の中のゲームだよ、とも思うのですが。

 『FGO』自体がアバター的で、大元には神話なり宗教なり、「大元となる人間精神のかたまり」みたいなものが想定できるとも思えて。(この「大元となる人間精神のかたまり」―「FGO」の関係が、マザーユニバース―個別宇宙の関係、「本地」―「垂迹」の関係……に連想として似ているとも言える。)

 最近こういうことを考えたりしている時間――『FGO』とリアル神話学・宗教学・歴史学とかを行ったり来たりしながら考えている時間が好きなので、『月姫 -A piece of blue glass moon-』が発表されて、

 これはこれでプレイしたいな〜と思うのですが、僕の場合PS4を買うところからはじめないとならないので、必要な金額的・時間的に、ミルチア・エリアーデの『世界宗教史(全8冊)』を買って読むのと、どっちにしようか迷ってるところなのでした(えー)

世界宗教史(8冊セット) (ちくま学芸文庫 エ)
ミルチア・エリアーデ
筑摩書房
2000-10-01


 ◇◇◇

 福袋はランサー玉藻の前さんでした。


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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)


 みこーん。

 こちらも、大日如来的なものが絡んだりするお方だ……。

 そして、千子村正さんもゲットしておりましたヨ。


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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)


 セイバーでアーツ全体宝具です。

 キャスター・アルトリアさん(現時点での万能アーツサポーター)と共に、違う存在でありながら「大元」の何かの関係性は残っていて、役割(セイバー/キャスター(といか魔術師))を原典『Fate stay/night』とは交換して戦う……というのも、一つの本地垂迹的、運命縁起的な表現なんだネ!

→TVアニメ「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」



→佐々木少年版『月姫』

真月譚 月姫(1) (電撃コミックス)
佐々木少年
KADOKAWA
2014-04-19


→前回:FGO感想・プレイ日記50〜伊吹童子さんに萌え、アンリマユさんの幕間の物語を読んでいた頃
→次回:FGO感想・プレイ日記52〜「アキハバラ・エクスプロージョン! 〜願いの街と愛を刻まれた彫像たち〜」のストーリー感想(ネタバレ注意)へ
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FGO感想・プレイ日記1〜序章:特異点F A.D.2004―炎上汚染都市冬木クリアまで(ネタバレ注意)
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FGO感想・プレイ日記7〜第二特異点A.D.0060―永続狂気帝国セプテムラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記9〜第三特異点A.D.1573―封鎖終局四海オケアノスラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記10〜第四特異点A.D.1888―死界魔霧都市ロンドンラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記11〜第五特異点A.D.1783―北米神話大戦イ・プルーリバス・ウナムラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記17〜第六特異点A.D.1273―神聖円卓領域キャメロットラストまで(ネタバレ注意)
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