『おかえりモネ(公式サイト)』第2週「いのちを守る仕事です」(第7回)(5月25日放映分)の感想です。
ネタバレ注意です。
「木」に何かしらの象徴性を持たせている本作。
第2回(感想)の、「ヒバ(あすなろ)」、「ヒノキ」に続いて、今回では「組手什(くでじゅう)」が登場。
どっしり東北人……の比喩の「ヒバ(あすなろ)」、
便利で優秀な東京人……の比喩の「ヒノキ」に対して、
「組手什(くでじゅう)」は、何にでもなれる魔法のポジション。
今はまだ何者でもない百音の比喩であろうとは思いますが。
一方で、「組手什(くでじゅう)」は避難所で使えるとかの情報は物語終盤の伏線という気がします。
「ヒノキ」は広範囲に便利で優秀ですが、「ヒノキ」的な人材だけでは東日本大震災クラスは乗り切れない。
終盤の何らかの気象的危機(やっぱり2019年の台風19号だろうか)に向かって作劇されている物語であると感じますが、何にでもなれる「組手什(くでじゅう)」的な人材がその時生きるのかも。
もちろん、「ヒバ(あすなろ)」、「ヒノキ」、「組手什(くでじゅう)」はこの世界で全部大事だと描いています。
現時点の登場人物に当てはめるのを試みてみるなら、
光太朗……「ヒノキ」(東京在住で医療という分かりやすい広範に便利なスキル持ち)
未知……「ヒバ(あすなろ)」(地元志向で、堅実に水産加工業の発展・復興を目指す)
百音……「組手什(くでじゅう)」(何者でもないが、何にでもなれるかもしれない。一見価値が一番分かりづらい)
という気がいたしますが。
今回で耕治が、まだ何者でもない、一見なんだか分からない百音の可能性を殺さなかった(連れ戻さなかった)ことが、おじいちゃんが言うところの「山の葉っぱが海の栄養になったりする」的に繋がって、終盤にあるのかもしれない気象災害の時に生きてくるのかもしれないのでした。
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めちゃめちゃ面白かった。2014年の登米と気仙沼! ちゃんとあらゆることが宮城県っぽい! #おかえりモネ
— 寂しいシロクマ(相羽裕司)/仙台市太白区 (@sabishirokuma) May 16, 2021
→前回:『おかえりモネ』第1週「天気予報って未来がわかる?」(第6回)(5月24日(月)放映分)の感想へ
→次回:『おかえりモネ』第2週「いのちを守る仕事です」(第8回)(5月26日(水)放映分)の感想へ
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