相羽です。

 最近、興味を持っていることが七つほどあります。

 そのうちの一つが、


●レジリエンス(回復力)(漢方)


 です。

 『漢方がみちびく心と体のレジリエンス(回復力)』という本がとても良かったので、現在血肉になるまで読み込み中なのです。

 漢方、現代医学、科学などなどを行ったり来たりしている内容なのですが。

 優しく分かりやすく書いてあるので、漢方やレジリエンス(回復力)について学んでみようかという方が、最初に手に取ってみる一冊としてもおすすめです。

 その上で、かつて(今も)けっこうガチで学問とかやっていた(る)方にもおすすめです。

 複雑系、カオス、ロジスティック写像などの概念を用いて漢方をとらえようと試みている記述が出てくるのですが。

 なるほど! という感じでした。

 複雑系!? あの、2000年代初頭くらいにあらゆる学問ジャンルでこれやっておこうくらいのノリがあった(笑)、あの複雑系!?

 僕ももともと言語療法とかの研究をしていた人で、2000年代初頭に言語理論に複雑系的なものを導入できないかとけっこう考えていたので、久しぶりに再会した気分でした。
 僕の研究は17年前に親の介護がはじまった時にいったん中断しているのですが、現在はけっこう再開していて、いよいよ言語だけを考えるんじゃなくて、そもそも人体というか人間についても考えないとなと思っていたところ(心と体は連動しているので)なので、タイミングも良かったのでした。

 僕はもともと長年の母親のリハビリを通して、「気」のようなもの、もっとざっくりというなら心身に流れている何らかのエネルギーのようなものの存在は感じていて、わりと普段から「気」の流れのようなものは考えて介護とかしていた人なのですが。

 「気」についても、現代医学で分かってきた範囲の話と、歴史的な漢方の知見と、両方書いてあるのですが、何となく僕が感じていたものと方向性として合致する感覚が得られるものでした。

 アバウトなものだと感じられる方も多いと思いますが、「気」の流れを調和した状態にしておくこと……を意識したりするようになってから、僕本体に関しては健康状態が良くなっている気がしております。