ブログネタ
結城友奈は勇者である に参加中!
 相羽です。

 アニメ『結城友奈は勇者である(公式サイト)』、

 第九話「心の痛みを判る人」〜
 第十話「愛情の絆」〜
 第十一話「情熱」〜
 最終話「貴方に微笑む」


 の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 友奈たちが生きていた日常は神樹様が見せている仮構的なもので、本物の世界は滅びていました。

 四国以外は滅びていたというのが、ちょっと面白い。


・アニメで四国を推そう(←わかる)

・四国以外は滅んでいた設定にしよう(←わからない)


 同時に、友奈ら勇者たちは体の機能を神樹さまに供物として捧げながら、仮構世界(仮構四国w)を外の世界から侵攻してくるバーテックスから守るために終わらない消耗戦を続ける運命にあることも明らかとなります。

 乃木園子のことを忘れていたこと。連動して、友奈のことも忘れてしまうさだめにあることに心をすり減らした東郷さん、というか鷲尾須美は神樹さまを破壊して仮構世界ごと友奈をも巻き込み、自死しようとします。

 二者間の関係性が世界と結びついてしまっている、いわゆる「セカイ系」の重いやつです。三森すずこさんが演じる重い女きた!

 お国のため、家のため、軍歌が好きとかは、彼女の境遇が彼女に課した刷り込みで、そういった表層が剥ぎ取られた時、「友達が好き」が彼女の中で彼女の核心として純化していったんだろうな……。

 ゆえに、この時の彼女の中では、


 友達>大赦(世界の維持)


 そんな東郷さんの行動に、友奈の方も東郷さんの気持ちに気づけなかった、友達失格だと自罰。

 この物語上の最終的な落胆から友奈が立ち上がるきっかけを与えたのは、夏凛でした。


 「友達に失格も合格もないっての」(三好夏凜)


 第六話で、「条件つき」の友情を設定してしまっていた夏凛に対して、友奈が愛で「無条件」の友情を示した流れを、今度は夏凛の側から返答として贈る展開です。


参考:『結城友奈は勇者である』第五話〜第八話の感想〜条件つきの友情から無条件の友情へ、条件つきの勇者から無条件の勇者へ(ネタバレ注意)


 当初はいちばん「勇者部」から距離をとっていた夏凛が、「勇者部五箇条」を絶唱しながら東郷さんが招き入れてしまった巨大バーテックスに特攻していくという展開は泣いたよ。

 「満開」の代償に視力も聴力も失った夏凛の想いを受けとって、友奈復活。いわゆるヒーローものにおける「最後の変身」、ロボットものにおける「最後の出撃」の文法を分かっています。

 東郷さんが抱えていたのは「喪失」の恐怖。

 乃木園子との関係のように。主に友奈との記憶について。友達を「喪失」してしまうのがつらい。

(なお、すでに「鷲尾須美の章」の第一話を視聴していますが、東郷さんは「友達」に重い想いを持っているというキャラクターです。)

 そんな東郷さんに対して、友奈が私はずっと東郷さんと一緒にいると、「喪失」の恐怖を「約束」で埋めます。

 心の安定を取り戻した東郷さんと「勇者部」と共に、巨大バーテックスは撃破。

 仮構世界は守られたけれど、バーテックスがいなくなったわけでもなく、滅びてしまった外の世界をどうできるでもなく、本質的な問題は解決していない、というエンド。

 2014年放映の作品なので、本格的な企画の立ち上げが東日本大震災後だと考えると、「全部うまくいきました!」エンドは共感としてのリアル度がなかったと思うので、好みの着地です(まだ第1期ですが)。

 「勇者部」の面々は神樹さまから解放されて、失った身体機能は戻りつつあるけれど、全部治ったという描写ではありません。

 友奈も最後に目は覚ましたけれど、物語冒頭の東郷さんと逆転するように(そして、「対称」であるように)、車椅子での生活パートが描かれます。

 傷を負ったまま、生きていく。

 仮初(かりそめ)の世界だとしても、生きていく。

 2000年代の「セカイ系」作品とかを念頭に、2010年代の震災後の創作としてアップデートをはかろうとしていたような、た、確かに、あの頃こういう作品多かった! という視聴体験でした。

 続いて、「鷲尾須美の章」を順に観ていきます。

 これで、最終的に2010年代を抜けて、2021年に「大満開の章」で完結(?)なのか。

 最終章をどうもっていくのか、とても楽しみなのです。

結城友奈は勇者である 1 [Blu-ray]
黒沢ともよ
ポニーキャニオン
2014-12-17




→前回:『結城友奈は勇者である』第五話〜第八話の感想〜条件つきの友情から無条件の友情へ、条件つきの勇者から無条件の勇者へ(ネタバレ注意)へ
→次回:結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-/感想/第一話〜第二話(ネタバレ注意)へ
アニメ『結城友奈は勇者である』感想の目次へ

・Twitterもやっておりますので、フォローしてやって頂けたら喜びます〜。↓


・「まぐまぐ」さんでメルマガもやっておりますので、登録してやって頂けら喜びます〜。↓

創作者のためのマーケティングエッセンス/まぐまぐ