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 相羽です。

 アニメ『明日ちゃんのセーラー服(公式サイト)』、

 第一話「あこがれのセーラー服」

 の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 明日(あした)ちゃんではなく、明日(あけび)ちゃん。

 作品タイトルどおり、今話、特に前半パートは主人公の明日小路(あけびこみち)さんがセーラー服を纏うシーンがクライマックスとなっております。

 個人的には僕本体が男、かつ中学は男女共にブレザー、高校は私服の学校……という経歴なこともあり、女子が「セーラー服を着る」というのにどの程度のトキメキがあるものなのか……という点に、実感を伴った感覚はない状態でしたが。

 生地選びからはじまり、お母さんと共同作業でセーラー服をつくっていく過程が丁寧に描かれ、かつついに小路がセーラー服を着る! というシーンの超絶作画もあり、エネルギーでトキメキのようなものは伝わってきました。

 絵がとにかく美麗で細かいところまで行き届いています。「小路が制服を着る動きで生じた僅かな風でカーテンが揺れる」とか、ひぇってなったよ。

 アニミズムのお国といえど、細部まで魂を宿しすぎである。

 展開的には、通うことになる伝統校は母の代から時代が流れブレザーになっていたので、 小路は一人セーラー服で学校生活・新生活にのぞむという流れに。

 「制服(セーラー服)の記号性」とかは、同調化圧力の象徴みたいにネガティブな方面でもとれるし、一方でいざという時に同じ服装を纏うのはポジティブな方面の「連帯の表現」としても機能したりするので、ここから先のお話は興味深いです。

 別に、一人だけセーラー服で、個! 同調化圧力をぶっ壊す! ロック! みたいな作風でもなさそうですしね。

 終盤には木崎江利花(きざきえりか)さんが登場して、爪を切って匂いを嗅ぐと心が落ち着く、というフェチっぽい秘密を小路と共有します。

 ここで、小路も自分の足の匂いを嗅ぐ、小路も江利花も初登校にあたり緊張していた……などなどと、服装はバラバラであるが、共有できるものがある、というのが描かれます。

 ブレザーとかセーラー服とか表層は置いておいても、連帯できる、友達になれるみたいな方向なのだろうか。

 ポニーテールも、落ち着いたらほどいているところをみると、小路さんにとって「ちょっと無理してる」状態の表現っぽいんですよね。

 いずれにせよ、本来の明日小路とは、みたいな要素を、そういう自我とかエゴとか目立ってきたけどでも他者性(友だちなど)も大事だって分かってきて、その狭間で揺れてしまうのがもどかしい、体も成長期なので物理的にも心理的にもエネルギーが膨れ上がってぐももももももっ! みたいな青春時代の強い情感の物語とリンクさせていきそうで、楽しみな作品なのでした。





→次回:
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