相羽です。

 母親がお世話になっているデイサービスで新型コロナの陽性者が出たということで、普段はデイサービスの日ですが、本日は母親が家にいたのでありました。

 母親の昭和の話は、けっこう興味深いです。

 現在放映されている『三千円の使いかた(東海テレビのサイト)』というテレビドラマに、中尾ミエさんがおばあちゃん役で出演されているのですが。

 母親の世代的には、中尾ミエさん、園まりさん、伊東ゆかりさんの三人で「三人娘」で人気があったのだとテンション高めで教えてくれました。

 母親、父親世代の昭和の文化については、今のうちに話を聞いておいた方がイイと最近思っています。
 僕世代の時代(とりあえず平成くらい)の小説を書こう! となったら、僕がおじいちゃんになってからでも自分なりに身体感覚をともなって書けますが。

 昭和、特にうちの父、母とか戦後間も無くとかも含みますよ。その頃を舞台にした小説を書こうとなった場合(実際、そのうち書いてみたい願望があります。)、その時代の実際の身体感覚を僕にインストールしておけるのは、今のうちに実体験がある父、母から話を聞いておくことだと思ったりするのでした。



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 母親は体は半身不随で、頭にダメージもあるので言葉も出づらいのですが。

 僕に認知機能が低くなったお年寄りともけっこうお話ができるというスキルがあるので(ざっくりとは言語研究をとおして身につけました)、色々聞いています。

 母親が子どもの頃に『新諸国物語』というラジオドラマを聴いていたというので、興味を抱いて調べてみたところ。

 母親から出てきたキーワードは物語のタイトル名で、『紅孔雀』と『オテナの塔』。検索とかしたら、ちゃんと出てきました。70年前くらいの記憶でも、母の頭の中のものと世界のものとが付合していた! といった感動があります。

 って、どこか実際の「諸国」を巡るお話だったのかと思ったら、ファンタジー作品だったのに驚きました。(実際には時代劇とか伝奇の要素が強いのかもですが。)

 『紅孔雀』は1954年のラジオドラマなので、戦争から10年弱の頃ですよ。今の僕らの感覚で、東日本大震災があってから今日までくらいの期間。それくらいで、もうラジオドラマでファンタジー作品が作られて放送されていたとは。文化の灯火は消えないとか、そういう話です。

 僕は、お祖父ちゃんが『南総里見八犬伝』の愛読者だったこともわかっており、なんか「ファンタジー」という題材に惹かれるのは血なのかもしれないと思ったりしてしまいます。





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 最近、「時間と時空」に興味を持っています。

 『HUGっと!プリキュア』の時間SF考察をしているRubyさんも参考文献として読んでた、『心にとって時間とは何か』を今は読んでます。

 今年は、『ひろがるスカイ!プリキュア(公式サイト)』(たぶん、時空とかそういう話)をきっかけに勉強して、そういった方面への見識を深めたい。

 長大な時間の流れの中では、一瞬であろう自分の人生の時間に、父、母の人生の時間。

 ただ、『星界の戦旗』という作品で、あまりに広大な宇宙を遠景の前提として意識させるからこそ、小さなジントとラフィールの出会いが奇跡的であると描き出していたように。

 広大な時間、時空について意識が向けられるほど、自分、父母のような身近な存在はもちろん、同時代近辺に生きてる人々というのは、貴重な存在であるのだな〜と思ったりもするのでした。