相羽です。

 『特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜(公式サイト)』の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 まず前提として、『響け!ユーフォニアム』という作品は、三つの「特別」にまつわる物語です。

 現代人が抱えている、自分自身への無価値感。

 もし、何らかのかたちで「特別」になれたなら、何か、虚無感のようなものを浄化して、生きる楽しさのようなものを取り戻せるかもしれない。

 京都アニメーション作品でいうなら『涼宮ハルヒの憂鬱(感想)』のラストで(少し)ハルヒの憂鬱が晴れたように。

『けいおん!(感想)』の第4話で、花火をバックにエアギターする唯の姿に澪が「輝き」を見つけたように。

 そんな願いもあったりで、『響け!ユーフォニアム』も含めて京都アニメーション作品では「特別」というテーマを扱っております。

 さて、『響け!ユーフォニアム』で描かれている三つの「特別」とはどのようなものなのか?

 前作の『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜(感想)』が四年ほど前ということもあり、以前当ブログの感想を読んでくださっていた方でも、『響け!ユーフォニアム』という作品のエッセンスを忘れかけている方もおられるかもしれないので、ざっくりとここでもう一度確認しておきましょう。

『響け!ユーフォニアム』という作品で描かれている三つの「特別」とは、


1. 高坂麗奈的な「特別」:「競争」を勝ち抜いて少数の勝者となる「特別」
2. 黄前久美子的な「特別」:「好き」という気持ちに自分が一致している「特別」
3. 中川夏紀的な「特別」:「競争」で負けて椅子から零れ落ちた者を支える「特別」



 の三つです。

 仮に「特別」のかたちが一つしかなかったら、その一つの「特別」と一致することができなかった人は「輝き」とか「充足」とか感じることはできなくなってしまうのですが。

(たとえば、「1. 高坂麗奈的な「特別」」だけとかはかなり厳しいです。「競争」の勝者は必然的に少数ですから、勝つことができない大多数の人は「輝き」とか感じられないということになってしまいます。)

『響け!ユーフォニアム』では少なくとも三つの「特別」を描き出しているので、そのコントラスト(対照)の中で、どれか一つくらい、あるいは複数を混合したかたちでとかで、わりと我々一般人の視聴者も、なせるかもしれない「特別」のカタチが見つかるかも……という迷える現代人に優しい仕様(笑)の作品となっております。

 アニメ『響け!ユーフォニアム』の特に第一期は、「1. 高坂麗奈的な「特別」:「競争」を勝ち抜いて少数の勝者となる「特別」」を追う話に表面的には見えつつ、本質的には「3. 中川夏紀的な「特別」:「競争」で負けて椅子から零れ落ちた者を支える「特別」」の大事さをもあぶり出していく作劇の物語だった……という趣旨の話はこちらの記事で書いております。↓

 2015年当時、5000ユニークアクセスくらい読んで頂けた、作品テーマなどの側面から『響け!ユーフォニアム』という作品を解釈していくには基礎的な記事となっておりますので、改めて読んで頂けたらと思います。↓


参考:響け!ユーフォニアム最終回の感想〜ポニーテールと三人のハルヒ(ネタバレ注意)


 さて。

 上記の記事が2015年で、今は2023年なのでもはや八年越しくらいとなりますが、今回の『特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜』も、基本的にはこの三つの「特別」のコントラストで自身に無価値感を抱いていた人が救われる話だった……というのが僕の感想なので、この三つの「特別」にそって本作についても述べていきたいと思います。


3. 中川夏紀的な「特別」:「競争」で負けて椅子から零れ落ちた者を支える「特別」

「3」からと数字的には逆の順番で書いていってしまいますが、心が動いた順番で語っていってしまいます。

 前作『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』で吹奏楽部を引退したかたちの夏紀も本作で普通に出てくるので、わりとそのまま(笑)の話なのですが。

 本作で、「アンサンブルコンテスト」に向かって、北宇治高校吹奏楽部に、複数のチームが生まれる。それらのチームは、学校の代表をかけて「競争」する関係にある……という今回の舞台設定。生まれた一つ一つが、これまで当ブログの感想で書いてきた言葉だと「共同体」のシンボル的な比喩になっていると思われます。

 で、どの「共同体」にも所属できず、あぶれてしまう部員が出てくる。

 そのいわば「共同体」から零れ落ちた人をサポートする役回りとして出てくるのが、まさに夏紀(と優子と希美)なんですね。

 零れ落ちた人のところに、いわば「支える人」として夏紀たちが合流。

 この流れが、『響け!ユーフォニアム2』の序盤で描かれていた旧南中「共同体」の四人の物語と重なる構図になっています。(重なる、というか、当の旧南中の四人がそのまままさに出てきて役割を果たすのですが。)

 やや長いですが、旧南中の「共同体」にまつわる物語のエッセンスを、僕が書いた『響け!ユーフォニアム2』第4話の感想から引用しておきます。↓


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 希美さんは、分かりやすく「ポニーテール」の記号を纏い、今話でも「私にとって希美は『特別』だから」と呼ばれていますし、疑似ハルヒのポジションです。ただし、中学時代に「競争原理」の前に敗れ去って、その「特別」性は現在では剥奪されています。

 鎧塚さんは、希美さんの存在によって自分自身の存在価値を自己承認していたので、これは二者間の関係で「特別」性を回復するという、『ハルヒ』におけるハルヒとキョンエンド。その、「白雪姫のキス」幻想(と、2016年まで文脈が進んだ段階では呼称しておいてみますが)で自分の価値を保とうとしていた人です。なのですが、ある日、希美さんからすると、自分は沢山いる友達の中の一人でしかなかった、と、ちょうど『ハルヒ』の幼ハルヒが「自分は4万9999人側の沢山のうちの一人でしかなかった」と突きつけられるのと重なる形で、自分の存在価値が再崩壊していた人です。

 そんな希美さんからの「二者間の関係」としての承認を失って崩壊していたところに、鎧塚さんにとって、いわば希美さんの「代役」としてセーフティネットとして機能していたのが、優子さんです。この優子さんが、鎧塚さんを引き上げるシーンを、影から光に引き上げる演出で焦点をあてていることから、最近の京都アニメーションは、ここの「代役でも意味がある」というテーマに重きを置いているのが伺えます。

 ところが、健気な「代役」をやっていた優子さんなのですが、鎧塚さんはやっぱり「ハルヒ」が、希美がイイと言って寄りを戻してしまうので、今度は優子さんが「椅子取りゲーム」の椅子から外れる(「競争原理」における敗北)ことになります。なのだけど、そこに夏紀先輩がサポートに入ることで、「代役」として生きる人の意味を救いとっているところで、今話は終劇しています。夏紀先輩こそが、彼女もまた「ポニーテール」の記号を纏い、自分自身は敗れ去った「椅子取りゲーム」の椅子には座れなかった側の存在(「競争原理」の敗者)ながら、常に敗れた人のセーフティネット的な役回りをするという、独特の「特別」性を持った人として描かれているというのは、「響け!ユーフォニアム最終回の感想〜ポニーテールと三人のハルヒ(ネタバレ注意)」の記事などでも書いていた通りです。


参考:響け!ユーフォニアム2感想/第四回「めざめるオーボエ」(ネタバレ注意)


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 上記の『響け!ユーフォニアム2』第4話までの流れ、最後に零れ落ちた優子のところに夏紀がやってくるところでオオっと思ったのですが、今作でも零れ落ちた部員のところに夏紀らが入るかたちになったところで、オオっ! と思ったのでした。

「共同体」は零れ落ちるもの、欠けたものを生み出していく側面があるのですが、そこを「代役」が前向きに埋めていくという、まさに京都アニメーション作品が描いてきたものが結実しているシーンであったのでした。

 また、チーム作りであぶれていた子の他に、本作でかなりメインで焦点が当たっている「「共同体」から零れ落ちた人」は、釜屋つばめさんです。

 釜屋つばめさん、元チーム「モナカ」で、生粋の「「競争」で勝ち抜けなくて「共同体」から零れ落ちた(落ちかけた)人」のポジションなのですね。

『響け!ユーフォニアム』における「モナカ」の文脈については、こちらの記事に詳しいので、合わせて読んでみて頂けたらと思います。↓


参考:響け!ユーフォニアム番外編「かけだすモナカ」の感想〜椅子に座れなかった存在への抱擁(ネタバレ注意)


 つばめがまさに「競争」の文脈では麗奈と肩を並べることなどできないとでも思ってるがごとく、自分自身への無価値感から、当初麗奈からの「管打八重奏」のメンバーへの誘いを断るのですが。

 そこを、「モナカ」の仲間として葉月が誘って孤立から「共同体」に引き入れるんですね。

 零れ落ちた優子の前に現れた夏紀、今回チーム作りであぶれていた子のサポートの役回りになる夏紀と同じポジションを葉月が担っており、あ、ああ、夏紀の「特別」を継ぐポジションに葉月がなるのか……と感動したところ。

 全員が麗奈のような「特別」にはなれない。

 そういった虚無から「共同体」の「外」の方に向いて行ってしまうという志向性は、『響け!ユーフォニアム2』で香織に靴紐を結んで現世にとどめてもらったあすかがつい引かれていたもの、滝先生の亡くなった奥さんに捧げられる慰霊、といった方向の、「タナトス(死)」の指向性がちょっとあるというニュアンスまで『響け!ユーフォニアム』という作品には含まれています。


参考:この世界との縁がほどけてしまわないように〜響け!ユーフォニアム2第九回「ひびけ!ユーフォニアム」の感想(ネタバレ注意)


 慰霊もよいでしょう。ですが、あなたはまだそっちにいくには早い。

 常世で生きて、演奏しなくては。

 マジで釜屋つばめさんさん息してなかったですからね(笑)。今回のMVPは葉月ですよ。

「競争」を勝ち抜いて華々しい栄光を勝ち取るとかはなかったけれど、つばめがちょっと生きやすくなるお手伝いをしてみた。そういう「特別」がある。

 この中川夏紀的な「特別」こそが『響け!ユーフォニアム』という作品のコアだと思っているので、今作も紛れもなく『響け!ユーフォニアム』であるな、という感想を抱いたのでした。


参考:2015年「アニメ作品」ベスト10〜共同体から零れ落ちた人間にも、それまでとは違うカタチなりの祝福を(ネタバレ注意)


2. 黄前久美子的な「特別」:「好き」という気持ちに自分が一致している「特別」

 続いて、黄前久美子的な「特別」は「好き」という気持ちです。

 アニメ一期的には、ユーフォニアムが「好き」という気持ち。


参考:響け!ユーフォニアム/感想/第十二回「わたしのユーフォニアム」(ネタバレ注意)


 麗奈のように「競争」を勝ち抜くことで到達する「特別」には至れない。

 それでも、彼女の内側にある「好き」という気持ちは、ランキングとか椅子取りゲームとか(「競争」の土台になる世界観)とは異なる位相で、純然と確かにある。

「競争」で勝てないんなら、ランキングで上位に行けないんなら無価値だからやめなよとか言われても、やめないし、やる。そういう、自分の内側のWell-Being(内的な心と体の幸せ)との一致。それが彼女の「特別」です。

 やや平易な言葉で言うなら、「楽しい」っていうことです。『けいおん!』っていうことです。

 今作でも、久石奏(当初久美子よりは「競争」よりの「特別」にこだわっていたキャラクター)が今回のアンサンブルコンテストへの準備は、次のコンクールで勝つための編成を考えるのに有益だというやや功利的な見解を述べるのに対して、久美子は各チームの演奏を純然と楽しみにする気持ちがまずきてしまうと自省します。

 この久美子の「好き」という「特別」が、今作では少し違うカタチで周囲に影響を与え始めます。

 葉月とつばめを観察してちょっとしたコツを伝えて、二人をより良い状態に引き上げた箇所ですね。

 特につばめは久美子の「呼吸(人間的な、生きてる的な要素)」にまつわる助言で、大幅に向上し、最終的に抱えていた無価値感を少し手放してコンクールに出たいと、より生きることに前向きにまでなっていますからね。

 こちらも、ざっくりした言葉で言えば、久美子のおかげでつばめは生きるのがより楽しくなった、ということだと言えるでしょう。

 いわば、久美子の自分の内側のWell-Beingとの一致的な「特別」の周囲への伝播。

 これ、こういうことができる人って、自分の中に偽りでない「好き」とか「楽しい」って気持ちがちゃんとある人なのですよ。

 一昔前だと、リーダーってジャンヌ・ダルクみたいな「自己犠牲」! みたいなイメージがあったかと思うのですが、今ではそれでは本質的に全体が調和することができなくて、むしろ今回の久美子みたいな内側のWell-Beingとの一致がある人間が、じわじわと全体の和を向上させていくのが最近のリーダー像だと思います。

 ここで、久美子からつばめに「伝わる」というところで出てくるのが、『響け!ユーフォニアム』における「他者性」のテーマです。

 異質な他者とのパスを閉じてしまわない……みたいな、ある種のコミュニケーション論みたいな題材も含んでいるのが『響け!ユーフォニアム』という作品だったというのを思い出して頂けたらと思うのです。

 僕の感想より「ねざめ堂」さんの記事がよいので、『響け!ユーフォニアム』における「異質な他者」というテーマに関しては、こちらの記事などをよろしくです。↓


参考:『響け!ユーフォニアム』を振り返る 前編:他者の異質性の肯定/ねざめ堂


 今作の、久美子とみぞれでなされる「久美子は窓を開けるのが上手い」という趣旨の会話は、シンボル的に、久美子が他者性に開けるのがわりと得意になってきていることを示しているものと思われます。(「窓」=「他者」とのパス)

 かくして、「自分の内側のWell-Beingとの一致」✖️「他者性に開ける」の合わせ技というか、久美子の「特別」は、「他者」であるつばめへと伝播して、つばめも自分に無価値感を感じていた状態よりは、ちょっとWell-Beingになるというのが本作では描かれています。

 アニメ一期第12話で久美子が至った「ユーフォニアムが好き」という実存的な叫びは、誰しも自分の真ん中にあるものとしてそれぞれのカタチで持っていて、今回久美子は「他者」であるつばめのその「特別」を内側から誘発させたようなイメージです。つばめなりのカタチを尊重した上で。

 麗奈的な「競争」を勝ち抜く「特別」が、いつか勝てなくなって終わり(音楽を止めるなど)がくるのが意識されるのに対して、久美子の「特別」は周囲を生きやすくしながら久美子がおばあちゃんになってもユーフォニアムを吹いてるようなニュアンスの志向性、というと、そういうあり方は確かに「特別」の一つのカタチだな、と思って頂けるでしょうか。


1. 高坂麗奈的な「特別」:「競争」を勝ち抜いて少数の勝者となる「特別」

 これは分かりやすいので、最後にちょっとふれる程度にしておきますが、オーディションにしろコンクールにしろ、「競争」を勝ち抜いて「特別」にいたる! みたいな「特別」です。

 物語当初は麗奈はばりばりこの志向性だったのですが(だから、ダメ金=「競争」に敗北したことに本気で麗奈が涙するところから物語が始まる)、アニメ一期、二期の物語をとおして、麗奈はかなりマイルド派になってきています。

 特に、アニメ二期の第11話の滝先生の奥さんのための慰霊のための演奏のシーンは、麗奈がシンプルな「競争」からは別の位相に入っていっているシーンとして印象的でした(「競争」で勝つのが全てだったら、故人の滝先生の奥さんは麗奈の恋愛の「競争」相手なので)。


参考:響け!ユーフォニアム2感想/第十一回「はつこいトランペット」(ネタバレ注意)


 なのですが、今作では、麗奈はばりばりアンサンブルコンテストで勝つために能力重視でメンバーを選んでいたり、ラスト近くでは三年生最後のコンクールで全国で金を取りにいく(「競争」の勝利を目指す)のを言明したり、まだまだ「競争」を勝ち抜いて少数の勝者となる「特別」に重きを置いている人として麗奈は描かれています(ゆえに、つばめがステップアップするところでは、麗奈がいない状態で久美子がつばめと向き合うカタチになっている)。

 この、麗奈がまだまだ「競争」を勝ち抜く「特別」の色彩が強いという要素は、彼女と関係が深い久美子にも切れないリンクとして関わってくる構図になっています。

 つまり、久美子が久美子よりもユーフォニアムが上手い一年生(原作小説「最終楽章」の先行情報によると黒江真由)が入ってきて、再び「競争」で敗北する状況に置かれるという、(おそらく)アニメ三期へのフラグ。

 久美子なりの「特別」が発展している中、他ならぬ麗奈的な「競争」原理寄りの「特別」が(おそらく)新キャラをとおして淘汰圧として久美子にかかってきた時、久美子の「特別」がどのように昇華されていくのか。

 その辺りは、アニメ三期の物語を楽しみに待ちたいと思うのでした。

 ◇◇◇

 まず、自分自身への無価値感を抱えているようなキャラクターが、本作ではつばめ、前作『誓いのフィナーレ』だと奏、TVシリーズ2期だとあすか(彼女の抱えていたものは、ちょっと実存的なものですが)など、様々なバリエーションで登場してくるゆえ、視聴者は誰かにコントラストの中で感情移入しやすかったりします。

 その上で、そんな虚無的な状況から、少し「輝き」やWell-Beingに近づけるかもしれない処方箋としての「特別」という概念が、まずは三つはバリエーションで描かれているので、そこも、視聴者それぞれに共感する解法を受け取っていけたりします。

 本作では、三つの「特別」が変奏・協奏していくような萌芽(特に久美子周り)を感じたりもしました。

 京都アニメーションが描く、「特別」と「共同体」の物語が、2024年以降の最新の物語としてどのように描かれていくのか、続く『響け!ユーフォニアム3』がとても楽しみなのでした。

→原作小説最終楽章



→『誓いのフィナーレ』のBlu-ray



→前回:劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜の感想〜精神的自傷者(奏)にかけられた旧型共同体の呪いを解く物語(ネタバレ注意)へ
→次回:『響け!ユーフォニアム3』第1話の感想へ
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