「 」(キラ)

 無言です。無言。というか今週のED導入部分は過去最高です。
1.DESTINYにおけるキラ物語の始まりを強力に演出している。

 前もって「マルキオ導師の元で隠居生活を送ってる二人、ラクスの影で安楽椅子に座っているキラ(顔は見えない)」をワンポイント伏線で入れてあったのが強烈に効いています。

 ラクスが安楽椅子を見やるとキラがいない。→キラが立ち上がっている。→何か言葉を発しようとする(顔見せ)。

 「長い沈黙の果てに、最初の<言葉>が語り出される。そのような緊迫した瞬間こそが、本当の物語の始まりなのだ」(三田誠広『デイドリーム・ビリーバー』)

 を思い出しました。

 少年漫画雑誌だったら、「新たなる戦争の兆しを前に、今、キラの新たなる物語が始まる!」みたいなアオリで次週に繋がるところです。OPのファーストカットがシン、アスラン、キラな辺りからも、DESTINYでも主要な軸として、物語上にキラ軸があると思われます。それらの軸が交わるのかどうか、とにもかくにも今、6話目にしてキラ軸の物語がスタートって感じで激燃え。

2.強力にキラとアスランの関係を印象づけている。

 アスランが宇宙でイッパイイッパイだった所で、こんな時に前作でアスランとペア主人公だったアイツは?と振りに振って、ついに登場。
 また、アスランの場面からキラの場面に変わった所でのED曲導入部の歌詞がハマりまくっててニクい。

 「遠く離れてるほどに近くに感じてる 寂しさも強さへと変わっていく 君を想ったなら」

 この歌詞、アスランとカガリの関係と捉えるのも捨てがたいが、一番燃えるのはキラとアスランの関係と捉えた場合なんじゃないかなどと。キラアス?アスキラっていうの?どっちでもいいけど燃え萌えさせすぎ。

 そして、前作のラストエンディング(「星のはざまで」)にてキラとアスランが二人で見上げていた宇宙(そら)を、今はキラ一人が見上げているという対比でキラアスアスキラプッシュにとどめ。

 めちゃめちゃイイよ、今回のED部分は。登場だけでEDまるまる使うなよ、キラ様。

◇イザーク、ディアッカ、アスラン

 「今は俺が隊長だ! 命令するな! 民間人がーーーー!!」(イザーク)

 イザークっぽい台詞…ッキターーーーー(>▽<)。

 「グッレイトッ!」(ディアッカ)

 ディアッカそのものの台詞…ッキターーーーー(>▽<)。

 ヤキン・ドゥーエ戦のあとにアスランとイザークは話が出来たのかどうか分からないけれど、出来てないとしたら、前作のオーブからのアスラン返還時に見せたイザークの微笑み、印象的に二人が別の道を行くことを演出した廊下での別れ以来になるんでしょうか。

 01〜05話でしょんぼりと変化したアスランをメインで見せられていたので、ここで変わってない三人が見られたのは嬉しい。

 そして、この旧キャラ三人(旧ザラ隊)そろい踏みが、そのままシン→アスランの軽視感情消化イベントに。しょんぼりオヤジ評価、最初に改めたのはシンでした。てっきりルナマリアが最初に改めてアスランに惚れるものと思ったのに。

<脱線>

 それ関係で、この前の「ザ・テレビジョン」のDESTINY記事を見た話なんぞを少し。

 どうも、アスランの中の声優さんは、前もって福田監督から、「今度のアスランは複数の女性に囲まれるから」みたいなことを言われているらしい。
 コレは、01〜05話のルナマリア→アスラン感情の伏線も本物だし、OPのアスランが色々囲まれてるカットも本物っぽい。序盤だけ見るとアスランはただの燃え主人公ですが(搭乗機がザクにも関わらず)、中盤ちょっとドロドロするのかも。

<閑話休題>

◇悪役ジブリール

 ここから、この前出張中で書き足りなかった前回感想を含みますが、ジブリールはやっぱ作中ネガティブの悪役じゃないかな。

 「ならば我々はそれに答えを与えてやらなければ」(ジブリール)

 とか言ってたし。

 前作SEEDはそうやって何者かに与えられてた答えに依存して生きてた人間が(初期のアスランなど)、自分から考えて個人化し、動き出す話だったんで、意図的に答えを与えて戦争に誘導しようとしてる輩なんぞ、ほんとど真ん中で悪役になってしまうんじゃないかと。

◇序盤5話の構成雑感

 前に、前作SEEDの2クール目は、視聴者視点のキャラ達が、全員「落ちてる」段階、「見えてない」段階で、誰にも感情移入できなくてつらかった。2クール目はアスラン・ラクスの出番がほとんどなかったのだけど、バランスを取るためにアスランサイドを多少なりともこの時点で感情移入できるサイドとして入れておけば2クール目もかなり負荷なく見れたんじゃないかなんてことを僕は書いたんだけど、今回DESTINYの序盤5話は、主人公シンがまだ「見えてない」状態なので感情移入しづらい分、じっくりアスランを感情移入できる視点キャラとして焦点を当ててくれていたので、うまくバランスが取れていたように思えます(大人視聴者もアスラン視点で負荷が少なく見れた)。まさに僕が思ってたことをやってくれたようで、なんか嬉しい。

◇そして

 6話めにして、シンはアスランを見直し、見直したからには全力で助けるという好感度っぷりを発揮。ようやく感情移入できるようになってきましたよ。なんだ、普通にイイ奴じゃんみたいな。ラストに捕縛されて落とされそうになってるアスラン機を大気圏ギリギリまでやってきて助けた所は普通にカッコいい。かなり買ってる人物じゃなきゃここまでして助けませんよ。アスランとシンの関係の発展は今後も注目ですな。

 さて、シン君はイザークの闘いっぷり辺りでスゲー、この人スゲーと驚いていましたが、そのイザークすら一蹴、むしろ一蹴するのが日常だったほどに強力な究極のコーディネーターのキラ様の物語も始まっていよいよ面白くなってきました。早く続きが見たいのら。

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