1999年。
心に傷を負った「僕」は新興宗教少女・弓村理子(ゆみむら・りこ)と出会う。
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相羽です。
というわけで。
僕が二十二歳の時に第一話を書いた処女小説『夢守教会(ゆめもりきょうかい)』のWEBでの再連載を始めます。
当時、母親が生死の境を彷徨ってる頃に書いた小説ということもあり、とても「死」について意識している感じの小説です(母親はまだ生きてます!)。
公開当時は、「遺書のつもりで書いた」とか言ってましたね……。
・知的な大人の女性が出てくる。
・精神的な問題を抱えた主人公が立ち上がる過程を描いている。
・何故かバトル。
などなど、後に僕が書いてきた小説のエッセンスが既に見られる小説だったりもするかもしれません。
最初から「ケニング」を題材として扱っていたり、「言葉」という僕のライフテーマが既に色濃く出てる作品とも言えるかもしれない……。
あとこれ、未発表の新規部分に突入していく前にフライングで書いてみると、第一章(今回の再連載から「章」表記にしました)は「表解答」に見えるように作ってあるのですよね。「裏解答」は「解答編」(未発表の第五章〜第七章)読んでからじゃないとたぶん分からないようになってるという。
いつ死ぬか分からないという気持ちから始まったのですが。
一方で、けっこう生きることもありそうだとも思っていて(笑)、同時に三十年、四十年という「歴史」を意識したスパンで小説を書いていたりもします。
二十年後とか、三十年後とかに、『夢守教会』という小説が、言葉の構築物が、意味をもってきたりするようにと、そんなことも考えて書いていたりするのですね……。
ではでは、まずは「エブリスタ」様にて第一章「少女のケニング」を改めて公開です。↓
●小説『夢守教会』/エブリスタ
この後は続く第二章から順に一日一節ずつ更新していって、第四章が終わったら、そのまま未発表の描き下ろし新編、第五章の公開に入っていきたいと思っております〜。