●タカヤ−閃武学園激闘伝−
読切の時よりも、大幅に渚ちゃん仕様になって進化してると思いました。
基本構成は読切版と同じ第1話なんですが、微妙な変更点が更なる渚ちゃん仕様になってるというか。
「…あててんのよっ」
を決め技め持っていくために、中盤で渚ちゃんがコークスクリューNAGISAスペシャルを披露するシーンで、
「何言ってんの、最初から当てるつもりなんてなかった」
なんて台詞がワンクッション入れるために入ってます。
パンチはあてるつもりないけど、胸は意識的にあてるのかよ!みたいな。
破壊力2割増し。渚ちゃん仕様の進化点その1です。
その2は、閉鎖された学園空間を舞台設定に持ってきた点。
最近のポピュラーな漫画の事例だとマガジンの『ネギま!』の麻帆良学園だと思うんですが、世俗から隔絶された学園空間を舞台にする目的っていうと、世俗と離れた所でヒロインと(ネギま!の場合はヒロイン「達」と)イチャイチャできるという、そんな感じの閉鎖された環境ゆえの密着感の高さを演出するためだと思うんですよ。親の目が無いというのも単純に「私たちの世界」を作りやすいですし。なんで、よりギャルゲーチックというか、ヒロインとの蜜月ベクトルに、つまりは渚ちゃん仕様に進化。望む所だ!って感じです。
読切の時からの売りだった、まったく頭を使わずにすらすらと読めるという読みやすさ、気軽さも健在なんで、デザート位置づけに連載陣の中に一つこういうのがあっていいかなという漫画です。何か美形になってしまったお兄様ともども期待です。
●ONE PIECE
「108を2つでいくつだ」(ルフィ)
とか、こういう何気なくルフィがゾロを買ってる様を描く部分は好き(「空島」編の「お前がいて何で…こんなことになってんだ……!!」とか)。ゾロも108なら自分も108ととりあえずゾロを互角の男と認めてる語りです。
「そげキング」は狙撃キングってことで、前々から言ってる職業矜持を描いてくれる展開に期待。ついに、ウソップの狙撃手、砲撃手としてのヤマが描かれるのでしょうか。フランキー一味が大砲を大量に持ってきてるので、狙撃、砲撃展開に期待です。
●アイシールド21
ラリアット牛人現る!な展開。
ラリアット系の横円心打撃に対しての上段回し受け→中段突き(心臓バンプ)は格闘技の王道って感じで燃え。本当はそのまま手を取って一本背負いが一番効果的だと思うんですが、さすがに反則なのかな。
昔、マガジンでやってた『Jドリーム』って漫画でサッカーの試合中にやってましたが、一本背負い。
セナVS陸、ヒル魔VSキッド、モン太VS鉄馬、三兄弟VSバッファロー牛島……の個別対決で1話づつ使って序盤戦を消化って感じでしょうか。こっからどういう風に試合が展開していくのかに期待です。チーム戦になるのか、あくまで結末では個別対決の勝敗も描かれるのか。
●DEATH NOTE
第二部は完全に推理モノ的なエンタメから、はったりインフレバトルエンタメ(ただし頭脳戦)に移行したんだなと強く感じた1話でした。第一部はまだバトルエンタメの中にも制約があって、その制約の中でライトが(あるいはLが)どう切り抜けるのか……というのを予想したり一応ちゃんと推理したりという楽しみ方もアリだったDEATH NOTEなんですが、今回の唐突に地下空間が出て来たと思ったらそれを上回るミサイル登場のインフレで盛り上げるという手法は、後期ドラゴンボールの超サイヤ人3スゲーと思ったらそれを上回るポタラ合体でインフレ!に通じる、後出しインフレ衝撃で引っ張っていく手法に通ずるものを感じました。よりジャンプバトル漫画的になって第二部に帰ってきたという感じなんでしょうか。
その分、「家族を神として裁けるのか?」ネタはまだ引っ張ってるモノと思って期待。「ここで粧裕が死んだらキラは数人に絞られる……」とやっぱり殺せるかの如き台詞が入りながらも、ラストの粧裕解放では普通に「粧裕…父さん…」とほっとしたかのような表情を見せております。この辺りをより突きつけられる展開が今後訪れるモノと思って期待。というか訪れて欲しい。
●ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
「僕にはリオ先生のフダがあるんだ!!」(ロージー)
ってことで、おそらく依存のマイナス描写。
ここからロージーが奮起してキーマンになりそうだという構成は、この前のエンチューとのバトルの時と共通してますな。頼りないキャラがまんま落とされてクライマックスで復活する話は好きなので歓迎ですけど。
また、仲間同士の不和描写に今回1話割いたので、不和解消で協力型へ移行の展開も今から楽しみですな。
●テニスの王子様
今回は最高に面白かった。
執拗な眼鏡ネタに爆笑。こんなきっちり構成を練って笑わせてくれたのはステキでした。
とにかく木手永四郎の眼鏡を強調して最初に描いておいて、木手解説その1を、
「木手永四郎…沖縄比嘉中を発の全国へ導いた立役者だ」(乾)
と、同じく眼鏡強調のの乾に言わせ、木手解説その2を、
「偉く物騒な異名を持ってますね、その沖縄の部長は……」(紳士)
と、同じく眼鏡強調の紳士に言わせ(ここでオマエの異名の「紳士」は逆に偉く物騒じゃなさ過ぎるな!でもテニスと関係無いのは同じな!と突っ込みが入るのも笑いのツボを押さえてます)、ラストシーンはそういえば手塚も眼鏡だった!って感じで、見開きで眼鏡対峙で締めるという、眼鏡乱舞な構成。
許斐先生は澤井先生と違って計算で笑い取るタイプなのかもしれない。
●魔人探偵脳噛ネウロ
「あなたじゃ無理よ、だって、あなたがそばにいても…私は歌えるもの」(アヤ・エイジア)
この台詞は推理材料ですよね。意外と今回は推理モノしてる?
孤独だから歌える=孤独じゃなくなると歌えない……の公式が自然と導かれるので、今から新キャラ犯人を出すのでなければ、現時点では歌うことを選んだアヤが自ら孤独じゃなくなるほどに親しい関係性を持ってしまったマネージャーらを「孤独を守るため」に殺したというのが無標な推理に思えるんですが。ミスリードかなぁ。
●HUNTER×HUNTER
タコの存在は冨樫漫画的にはスゲー重要だと思ったり。『幽遊白書』は人間界に自然と妖怪も住むようになるというラスト、『レベルE』も異星人が普通に地球にとけ込んだ世界になるというラスト……という感じで、冨樫漫画のラストは異質な存在と人間との境界が無化される……というラストが多いんですよね。そう考えるとキメラアントのいいヤツを描くことで、キメラアントと人間との境界無化ラストもあり得るような気がしてきました。
キルアの新技伏線も楽しみ。体を動かす電気信号を直接操って超速を実現……とかじゃないかと予想しておきます。
●ユート
熱い。
序盤からスケート靴に関する色々な描写を入れておいたのがここで効いてきて、吾川もスケート靴の大切さに目を開き始めるという展開。「生意気だけど真っ直ぐさを持ってるヤツ」というキャラ描写が掘り下げられてた吾川なので、レース後にどういう反応を示すのかは楽しみ。
一方で「Go to the start!」でスイッチが入ってしまった雄斗。子どもっぽさ全開と思いつつ、じゃあ大人な透くんが収めてくれるのかと言えば、普段は穏和に過ごしてるからこそ自分にとって大事なスケートに関しては譲れないワケで、透くんも大人げなくダッシュ!
各々本気を出すきっかけが子どもならではなのがイイ。子どもはこうでなくっちゃ。
「瀬尾くん」→「瀬尾!」と呼び名を呼び捨てに変化させて透の気持ちを描いてるのもステキ。スケートに関しては透くんとしても譲れないのですよ。
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